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2012.02.26(Sun):小説

「希望と絶望」

バタンッ・・
ゴミ収集車のドアの閉める音が聞こえた

作業員 「ん。今日は爪楊枝多いな。何時もはほとんど無いのに、ん。つまようじ入れに割り箸も入ってやがる。     まあ、いいか。アルバイトが過重労働はいかんよな。一緒に入れとけ。」
楊枝達 「!?」

そう。彼らは知らなかった。ゴミの分別に"つまようじ"があった事を。
そしてつまようじが救われるなら、隣にいる割り箸も一緒に救われたことになる。

割り箸「おいおいマジかよ(笑」
楊枝達「ま、まさか転生のチャンス!?」
楊枝 「ま・・まて。そんな簡単でいいのか?」
割り箸「この際そんな事関係ねえ。このまま行くぞ!」

彼らは希望を胸に抱き、そのままゴミ収集施設へと赴いたのだった。

そして・・・


・・・



・・・




ガラガラガラドボドボ

生ゴミ「うわああああ。死にたくないよおおおお><」
楊枝達「ど・・どうなってんだ!」
割り箸「ま・・まさか、分類上では違うが、結局は燃えるゴミだったのかあ!!」
楊枝達「な・・何!?俺達、死ぬのか!?これからどうなるんだ!」
割り箸「分からない・・・俺が聞いていたのは、爪楊枝という分別の存在だけだ。」
生ゴミ「ぎゃああああああ・・・・」

生ゴミがログアウトしました。(この世から

割り箸&楊枝達「あ・・あつ・・ うわああああ」

割り箸、楊枝がログアウトしました。(この世から


・・・



・・・





割り箸「ここは・・・どこだ・・・。」
楊枝達「!?」
生ゴミ「え、死んだかと思った。」
割り箸「いや、1回死んでると思うけど・・・」
生ゴミ「天国だ・・・。」
割り箸「え?」
生ゴミ「天国だよ。此処。僕ら生ゴミは、生きる価値なんてこれっぽっちもない。だけど、その先には
    幸せな世界が待っているんだって。」

???「ようこそ。」
一同 「!!」
生ゴミ「あ・・あなたはどちら様?」
???「私は、この世界を管理する者です。」
割り箸「管理?それは・・どういう事だ?」
管理者「こんな超展開で本当にすまないと思っている。君らには、新しく生まれ変わる、即ち転生をしてもらう。」

(伝説が本当だった・・・)
楊枝達(あぁ・・・これで・・おかーさんに・・・)

※おかーさん

楊枝が生まれた木の事。
家族は森の事を指す。

割り箸(おじいちゃんに・・・)

※おじいちゃん

この割り箸は、製造されてから、人に使われるまで、数十年を要したため(台所にしまってあった)
一世代越えたおじいちゃんが、割り箸の親となる
その木は伐採され、現在植林してすくすくと成長している。

楊枝達「おにいちゃん・・)

※おにいちゃん

楊枝は大きい木の枝を使って作られた。
よってこの楊枝は、兄弟として離れ離れになっている。
現在その木は伐採されているが、楊枝達はまだ知らない。




その後、そしてそれ以前も、ずっとこのサイクルが繰り返されている。

金属の食器は親の鉄鉱石を思い続け、木で出来た食器(箸、楊枝等)は伐採された木(親)を思い続けている。
しかし、年々こういった転生をできる者は少なくなっている、
何故なら、彼らの転生先が、既に無くなっているからだ。

木を切るなら、伐採する側の人間も、木の気持ちを理解していかなければならない。
そして、それが出来なければ、この世界は悪循環を続けるばかりである。
阻止してくれ、やめてくれと。
残された資源の者達は何時も、何度も、人間に呼びかけているのかもしれない。
その呼びかけに応えられるのは、資源でもなく、何者でもない。私達人間であることを、忘れてはならない。




End
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