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2013.01.21(Mon):謎解き
まず、文字の列と星の列が同じ4列であることに着目する。
すると、文字と星に何かしらの因果関係があることが分かる。
となると、星の位置に該当する文字を読めということが考えられるが、「リンロミダヤ」と意味が分からなくなる。
となると、星がない位置の文字を読めばいいと気付くだろう。
すると、「ゴメンナサイ」となる。

解読出来た俺は一人苦笑した。どうやら母親と一緒に先日の事を謝りに来たらしい。
最近のお子様は素直なのかひねくれているのか分かったもんじゃない。
それから暫くはあいつが来るのを待っていたが、気恥ずかしいのかなかなか姿を現すことはなかった。俺もその後すぐに急な異動で違う駅に勤務することとなり、その後あいつと会うことはなかった。

あれから10年。晴れて運転士になれた俺は日々安全運転で電車を走らせている。
相変わらず駆け込み乗車の数には辟易する時もあるが、今のところ大きな事故が起こっていないのが幸いだ。
ある日、俺がかつて新人の頃にホーム係員をしていた駅に電車を滑り込ませた時、若い駅係員が小学生くらいの男の子に何か話しているのが一瞬見えた。
たぶん、ホーム上で遊んでいたことに対して注意でもしているんだろう。
その若い駅係員のおでこはちょっとだけ出っ張っていた。

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2013.01.19(Sat):謎解き
「駆け込み乗車は危険ですので、お止め下さい!!」


もう何万回、下手すりゃ何十万回も言っているお馴染のセリフだ。
お察しの通り、俺は駅係員をしている。
毎日、乗客の安全と電車のスムーズな運行を心掛けるのが主な仕事だ。(もちろん、これが全てだとは勘違いしないでもらいたい。駅員とは多忙な職業なのだ)

子どもの頃からの夢だった「電車の運転士」になるため、日々の業務と僅かにある休憩時間や休日で勉強している。もっとも、休日は寝ることに時間をあててしまっているのは否めないけれど…。
だが、そんな夢を叶えるため日々奔走しているものの、モチベーションは下がりっぱなし。人間というのはいかに迷惑を掛ける生き物かということを毎日の様に痛感しているからだ。

危ないから止めろというのに電車に掛けこむわ、ホーム上で携帯をいじりながら歩くわ、白線の内側で待たないわ、駅員に因縁を付けるわ、吐瀉物撒き散らすわ、と上げればキリがない。
はぁ~。

そんな中でも特に俺のイライラ向上に貢献しているのは、小学校高学年くらいの男の子だ。
短髪にしているため、立派な扇形の額を見せていて、若干出っ張っている。
何が面白いのか、ホームに立つ俺のアナウンスの声をすぐ後ろで真似したり(しかも、若干小馬鹿にした感じだ)、俺の目の前で緊急停止ボタンを意味もなく押そうとしたり (注意しようとするとダッシュで逃げる)、もちろん駆け込み乗車の常習犯だ。
親の顔が見てみたいとはこの事だと、最近はそいつが来るだけで顔が引きつるようになった。

そんなある日、とうとう恐れていた事が起こってしまった。
いつもの様に俺が注意をしようとするとダッシュして逃げたそいつが、何かにつまづいて転んでしまったのだ。白線の“外側”にである。
不運にも、今まさに電車がホームに入ってくるところだったので、俺は猛ダッシュでそいつの元に駆け寄り、間一髪のところでそいつを白線の内側に引き寄せた。
自分に何が起こったか分からない様子のそいつに、日々のストレスに晒されていた俺の堪忍袋の緒がついに切れた。

「馬鹿野郎っ!怪我じゃ済まないことになることだってあるんだ!!俺達駅員が何のためにいると思ってるんだ、このクソガ・・・。」最後は何とか自制した。
俺の予想外の迫力に圧倒されたのか、そいつは俯いたまま黙っていた。と、突然脱兎のごとく駈け出した。
そんな後ろ姿を見ていた俺も我に返り、小学生相手にイライラの鬱憤をぶつけてしまった自分を恥じた。そして、今の様子をツイートされるんじゃないかと気が気でなかった。

だが、あいつの姿を最後に見てから1週間経ってもそんな情報はなく、監査室からの呼び出しも受けなかったため、俺はホッと一安心していた。同時に、あいつの事も少しは心配した。ちょっとやり過ぎたか。
俺が駅員室に戻ると、先輩の駅員からある手紙を渡された。何でも昨日、小学生の男の子と母親が俺を訪ねてきたが、俺が休みだと分かるとこれを渡して欲しいと言われたそうだ。
きっとあいつのことだ。

まさか告訴状か!?俺は思い切って封筒を開けてみた。そこにはこんな言葉が書かれていた。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐



リ ン ゴ

メ ロ ン

ナ ミ ダ

ヤ サ イ



☆ ☆
  
  ☆

  ☆ ☆




‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

???
最近の小学校では暗号学の授業でもあるのか?
運転士になるための勉強は続けているが、こんな問題は間違いなく出ないだろう。

いや、待てよ。この星のマークを・・・。
なるほど、そういうことか。

さて、これから私も考えますねw
2013.01.19(Sat):謎解き
冷静に見ると、それぞれの漢字の下に数字が振られている。しかも、ご丁寧に一~七まで揃っている。
賢明な人なら、これを並べ替えるものだとすぐに気付くんだろう。あいにく僕は違ったが。

これを順番通りにすると「貝・貝・女・鳥・武・鳥・貝」となる。もちろんこのままでは意味が通じない。さらに考えを進めると、これがある単語を形成する漢字になっていると分かる。 すると「鸚鵡貝(おうむがい)」という言葉が見えてくると思う。おそらくこれで正解だろう。

「鸚鵡貝はね、英語でノーチラスって言ってね。フランスの小説『海底二万里』に出てくる潜水艦の名前にもなってるんだよ」

そんな彼女の声が蘇る。その事なら鮮明に覚えてる。だって、その本を貸してくれたのは彼女で、あの日出掛ける直前に読み終えたばかりだったから。

本には図書館の名前とバーコードが貼られていた。彼女はその図書館で司書をしている。
きっと彼女はそこで待っているはずだ。

坂道を上り切った所にある図書館に着くと、案の定彼女が待っていた。

「この本、返却します。とっても面白かったです。ちょっと遅れちゃったけど、これと一緒に受け取ってもらえますか?」

息も切れ切れに、僕は本と一緒に小さな包み箱を差し出した。あの日渡そうと準備していたものだ。

驚いた様な表情を見せた後、彼女はこう言った。
「じゃあ、受け取ります。今度の約束は破っちゃダメだよ。」そう言って、本と包み箱を受け取った後、にっこりと笑ってくれた。

2013.01.17(Thu):謎解き
謎解きですw


僕は坂道を走っていた。
きっと彼女はそこにいる。そんな確信のもと、冬の時期に汗だくになって走っていた。急がねば。
これが最後のチャンスかもしれないのだから。

僕はレストランで働いている。毎年の事だが、クリスマスという繁忙期にデートなんて論外の身だ。事実、今の彼女と付き合い始めて2年間は、毎年仕事が入っていた。
それが今年は奇跡的に人が足りているということで、休みが取れたのだ!3年目にして初のクリスマスデートだ。
プレゼントも買い、人気のイタリアンの店を予約(しかも個室だ)し、いざ待ち合わせ場所に行こうと玄関に向かった時に、電話が鳴った。勤務先からだった。
アルバイトの1人が病欠になったので、本当に申し訳ないが今から来てほしいとのことだった。

僕は泣く泣く、予約した店にキャンセルの連絡を入れ、彼女にも電話をした。留守電だったので、ドタキャンとなってしまい申し訳ない、時代が時代なら切腹も辞さない構えだ、 とこれ以上ないくらいのお詫びの文面をメールしておいた。

それから2日間。彼女からは電話もメールも一切来ず、また連絡も取れなかった。
期待させてしまった分、よほど怒りを買ってしまったらしい。
何の音沙汰もなく、その後も仕事に忙殺されて身動きが取れず僕の焦りがピークとなった3日目。ついに彼女から一通のメールが来た。

待ち侘びた気持ちと、果たしてこれで仲直りできると期待する気持ちを抱いたまま、文面に目を落とした僕は、すぐにその目を剥くことになる。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
鳥・貝・武・貝・鳥・女・貝
四・二・五・一・六・三・七
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

題名もなく、本文にはこれしか書かれていなかった。
貝が3つもあるけど、そんなに好きだったっけ?
軽いパニックに陥った僕は、ついそんな事も考えてしまう。


いや、待てよ。貝?
その単語が僕の頭の中で、解答の糸を手繰り寄せた。

1週間以内に解答出します。

2013.01.13(Sun):謎解き
テレビで流れる正月特番にも飽きてきた頃、今日から僕の通う小学校も3学期が始まった。

クラスメイトが「お雑煮美味しかった」「紅白を最後まで観た」といった声があちこちで上がる中、「親戚から合計10万円もらった」という猛者まで現れた。 小学2年生にしては、いささか不相応な感じが否めないが。

このお年玉、僕は未だかつて貰ったことがない。というのも、僕には両親がいないからだ。
今は父方のおじいちゃん、おばあちゃんの家に3人で暮らしている。
一度、二人に「何で僕にはお父さん、お母さんがいないの?」と訊いたことがあるが、「国連の職員で、今はジャングルにいる」や「両親ともに自分探しの旅に出た」と言ってお茶を濁してばかりだったので、諦めた。 おそらく、どこかで生きてはいるんだろう。

物心ついた時には既におじいちゃん、おばあちゃんと暮らしていたので、僕には両親の記憶というものが皆無だ。お年玉という風習も、小学校に入って初めて知った。
そこで去年のお正月、おじいちゃんに「お年玉、僕ももらえるの?」と訊いたが、普段風邪のひとつもひかないおじいちゃんが急に咳をゲホゲホしだして、「すまないが、年金暮らしの身にはそんな余裕もなくてな。 来年から消費税も上がるし」と、切ない事を言い出した。そんなおじいちゃんの歯にはプラチナが輝いている。
その場にいなかったおばあちゃんにも、きっとおじいちゃんから根回しがされるだろうから、二人からお年玉をもらうのを泣く泣く諦めた。

そんな回想をしながら帰宅すると、玄関に知らない女の人がいた。
おじいちゃんかおばあちゃんの知り合いかな?と、僕が声を掛けると、女の人は僕を振り返って驚いた表情を見せた。
「もしかして、タカシ・・・君?」ちょっと低めの声で問いかけてくる。
女性にしては長身で、168cmのおじいちゃんより若干高いくらい。白いワンピースに、高そうな毛皮のコートを羽織っている。首にはピンクパールのネックレスを付け、 足元はワンピースの色と同じく、白いハイヒールという出で立ちだった。女性の年齢は分かりづらいけど、その女の人は同級生の親達と一緒くらいに見える。ほっそりした顔はなかなかの美人だ。

ところでこの人の顔、どこかで見たことある様な気がする…。
「はい、そうです。どちら様ですか?」と、僕は問いかけた。これは当然の質問だろう。
ところが、その女の人は僕の質問に答えずに、笑顔になって僕に白い封筒を差し出してきた。

「大分遅くなっちゃったけど、これアナタにあげるね」
受け取ってみると、名刺よりも一回り大きい糊付けされた封筒だった。一見何の変哲もないが、宛名を書くところにこんな言葉が書いてある。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
始まりは「巳」の時
ヘビ・ヒツジ・ニワトリ・リュウ・ウシ

1:ポ
2:ー
3:チ
4:ラ
5:ブ
6:レ
7:タ
8:ー
9:ロ
10:ウ
11:ソ
12:ク
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

意味が分からない。混乱する僕に、女の人が「その問題を解いたら、封筒の中身がきっと分かるはずよ」と言ってきた。知らない人にいきなり謎を出される僕の人生は、これからどうなるんだろう?

僕はもう一度その文章に目を落とした。正月休み明け早々何をやらされるんだ、僕は?
待てよ・・、この動物達に12までの数字。そうか、そういうことだったんだ。






これは十二支の干支を表すものとは、小学生の僕でも分かる。
そして「ヘビ・ヒツジ・ニワトリ・リュウ・ウシ」となっているので、各動物に該当する数字をピックアップし、その数字に当てはまる文字を選べということだろう。
干支は「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」であり、通常は子が1、亥が12となる。
ここでポイントは始まりが「巳(み)=ヘビ」の時となっていることだ。
巳が始まり(=1)となると、午が2、未が3、そして最後に辰が12となる。 つまり「ヘビ・ヒツジ・ニワトリ・リュウ・ウシ」は「1・3・5・12・9」となり、
その数字に該当する文字は「ポ・チ・ブ・ク・ロ」。そう、「ポチ袋」となるのだ。

この封筒がポチ袋ということは・・・。
慎重に封を開けてみると、そこには折り畳まれた1枚の千円札が入っていた。
「こ、これって」
「そう、お年玉よ。遅くなって本当にごめんなさい」
女の人の目は少し潤んでいたが、優しい笑顔を僕に向け、ふいに僕を抱きしめてきた。
その時、僕の頭には赤ん坊だった僕を両腕で抱っこしている母親の姿が浮かんできた。
どうしてこんな情景が・・・。

「もしかして、お母さ・・・」
ドサッ、という大きな音が僕の背後から聞こえてきた。振り返るとおじいちゃんがいた。
どうやらスーパーの買い物を終えて帰ってきたところのようだ。落ちたビニール袋から、大根やネギが見える。
おじいちゃんは、これでもかという程目を大きく見開いて口をパクパクさせている。金魚そっくりだった。
「おじいちゃん、あのね。お母さんが、お母さんが帰ってきたんだよ!」
だが、おじいちゃんの耳に僕の声は届いていなかったようだ。ようやく声を出せる状態になったおじいちゃんはこう言った。

「ヒ、ヒロシっ!?」

あぁそうか、この女の人どこかで見たことあると思ったら、おじいちゃんに似ていたんだ。



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